久しぶりに東慶寺さんにお邪魔した。すると奥の墓地の方で、地味に花をつけている高さ2~3mほどの木があった。
花の名前はハナズオウ(花蘇芳)。中国原産で江戸時代初期に日本に渡来したマメ科の落葉小低木だ。
葉もまばらな状態の中、ご覧の紅紫色の蝶形花(ちょうけいか)を枝や幹に直接密につけるという。
密につける?これがその状態なんだろうか。ひょっとしたらもう花期を終えてしまったのかもしれない。
じつを言うと恥ずかしながら私は初めてこの花を見る。そのことを東慶寺の奥さんにあとで話したら、面白いことを教えてくれた。
この木を庭に植えておくと泥棒よけになると、昔母から聞いたことがあるというのだ。
へえ。いったいどんな由来があるのだろう・・・。
後日この花のことを今度は近所の酒好きのご隠居に話したら、うちまで花を持ってきてくれた。これがそれ。
なんだ、ハナズオウの花姿って、これが普通だったのか。なるほどまさに「蝶形花を枝や幹に直接密につけ」ていますね。これなら納得だ。
ご隠居は花とは別にハナズオウの苗木も1本もってきてくれたんで、早速庭に植えた。来春咲くといい。