2009年 03月 13日
スミレの基本
私は自分のホームページを作るまで、まるで花などには興味がなかった。

若い頃に「ナデシコの花が咲きました、フヨウの花は枯れたけど」という歌を聴いてもどれがナデシコでどれがフヨウか、全然分からないでいたし、「サザンカの宿」などと言われても、どれがサザンカなのかさっぱりと判別できなかった。

実際にはサザンカなど、私の地元鎌倉にはあっちこっちに咲いている。事実私の家のすぐそばにも生け垣として使われているのだから、ひどいもんだ。

だからスミレなどにも全く興味がなく、「スミレ色の涙」と言われても、どんな色の涙だか、見当もつかなかった。
ま、「きっと赤くはないんだろうな」と思う程度だったわけです。

そんな私が数年前に高尾山で多くのスミレと出会い、すっかりスミレの虜(とりこ)になってしまった。
だからこれからやってくるスミレの季節が楽しみでならない。

そこで今回は、スミレの花の基本中の基本の話をしてみたいと思う。




スミレの種類は大変多い。そしてアカネスミレとかマルバスミレなどのように頭に種類を表すものがつく。

ところが頭に「○○○スミレ」とつかないものがある。要するに「スミレ」という名前の「スミレ」があるのだ。

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これがその「スミレ」だ。

特徴はご覧の通り、濃い紫色をした花をつけるところ。菫色(すみれいろ)といった場合、この花のような濃い紫色をさす。

そもそもパソコン版の広辞苑でスミレを引くと「スミレ科の多年草。春、葉間に数本の花茎を出し、濃紫色の花一つをつける」と説明されていますからね。

(ただあなたのノートパソコンの液晶モニタでは紫色に見えずに青色に見えているかもしれない。ノートパソコンの液晶モニタは紫色を出すのが苦手なのだ)

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野の花を見るときに、花の次に注目してほしいのが葉っぱ。
例えばこのスレミの場合、ご覧のように長いへら型をしているのが特徴だ。

ところのこの普通の「スミレ」って、実は私の住んでいる北鎌倉では滅多にお目にかかれなかったりしている。っていうか私は北鎌倉では東慶寺以外では見たことがない。

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一方鎌倉でもっとも普通に見られるスミレがこの「タチツボスミレ」だ。先ほどの普通の「スミレ」と比べると花が淡い紫色をしているのが分かると思う。

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鎌倉で見られるスミレのうち90%が「タチツボスミレ」と言ってもいいほどで、ご覧のように何処にでも大量に咲いている。

そして葉っぱに注目してみると、「スミレ」と違って丸っこいハート型をしているのが特徴だ。

淡い紫色の花と、ハート型の葉っぱ・・・この2つの条件に当てはまれば、鎌倉ならタチツボスミレと断定していいでしょう。

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さてもう一つ。葉っぱはタチツボスミレのようにハート型をしているのに、花の色は「スミレ」のように濃い紫色をしているものがある。

実はこれ、「パピリオナケア」という名の北米原産の外来種なのだ。園芸用として入ってきたということで、そういえば何処となく野性味が感じられないように思えませんか?
園芸種って少しウソっぽく見えるんですよね。要するに人工的といおうか・・・。

ただこれ、園芸種のわりには繁殖力が強くて、4月の半ばぐらいになると浄智寺近くの土手に咲き出すし、何とうちの庭でも数輪咲く。
ひょっとしたら今後こいつが鎌倉の山にはびこり出し、これを普通の「スミレ」と思う人が増えるかもしれない。

というわけで、今回はスミレの花の基本中の基本の話をお届けしました。

まだ少し時期が早過ぎるが、鎌倉でも3月の下旬ぐらいから徐々にタチツボスミレが咲き乱れるようになる。是非花の色と葉っぱの形に注目してみてください。

そして私はというと、また多くのスミレと出会うために高尾山まで行きたくてウズウズしている・・・。

by JunMorosawA | 2009-03-13 18:14 | 鎌倉&花 | Comments(0)


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