2009年 03月 04日
スプリング・エフェメラル「沢辺の天使」に会いにいく
何処となく、春になってくると何か落ち着かなくなってくる。また「あいつ」に会いにいきたくなるのだ。

いや、「あいつ」って言葉は似つかわしくないか。「あの子」ってところか。いわば「沢辺の天使」だ。

あの子と出会ったのは数年前。「大人の遠足」の高尾山特集に、「スプリング・エフェメラル」として紹介されていたのがきっかけだった。

ちなみにスプリング・エフェメラルとは「早春植物」ということで、樹木の葉が育つ晩春には地上部が枯れて姿を消してしまう。まさに早春にしか出会えない「はかない花」なのだ。

はたして今年は会えるだろうか・・・。




c0196928_1923395.jpg

JR高尾駅を北口に降り、バス乗り場に向う。小仏(こぼとけ)行きのバスの前には長蛇の列ができていた。ちょうど小学生の遠足とかち合ってしまったのだ。

小学生だけじゃない。なたね梅雨の晴れ間に当たっていたせいか、ハイカーや三脚手にしたカメラマンの姿も多かった。

ちなみにこのバスは平日は基本的に1時間に1本しか運行されてないから、逃すと大変だったりする。

c0196928_19232646.jpg

日影(ひかげ)バス停からほんの数分でこの日影沢に辿り着く。
沢はこんな感じで結構岩がゴロゴロしている。「沢辺の天使」はこんな岩に張り付くように咲いているのだ。

c0196928_19242081.jpg

犬を連れた女性が、デジカメで「沢辺の天使」を写していた。左側に、白くぽつぽつと咲いているのが「沢辺の天使」だ。
あまりにも小さい花のため、知らない人は気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない。

それにしても上の写真、少し手ブレしている。お恥ずかしい。油断大敵ですね。

c0196928_19245665.jpg

これが「沢辺の天使」の正体。ユキノシタ科ネコノメソウ属のハナネコノメという野の花だ。

もう少し近づいてみよう。

c0196928_19252130.jpg

この赤い部分はオシベの先端の部分で、葯(やく)と呼ばれている。白い花と赤い葯の対比がこの花の一大特徴になっている。多くのカメラマンが好んで被写体に選ぶのも無理はない。

ちなみにこの赤い葯は1~2週間ほどで取れてしまう。するとこの花の魅力も半減されてしまう。撮影チャンスは少ないのだ。

c0196928_19253776.jpg

こうしてみると花の小ささがよく分かると思う。1つ1つの花の径はわずか5mmほどしかない。まさに「沢辺の天使」と呼ぶにふさわしい。

みなさんも是非「沢辺の天使」に会いにいってみてください。但し、見るだけにして決して採ることはしないように。野の花はそこに咲いていてこそ、美しいのですから・・・。

さて、ここから先はカメラに興味のない人は読み飛ばしてください。

c0196928_192658.jpg

今回の写真は LUMIX DMC-G1 に先日ヨドバシカメラで購入した ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro とマウントアダプタ DMW-MA1 を装着して写した。もちろん全て三脚使用だ。

このマクロレンズは G1 では AF がきかない。つまり自分でフォーカスリングを回してピント合わせをする。

「今時手動でピント合わせ?」と思う人がいるかもしれないが、花の撮影の際にはこうしてがっちりと三脚に固定してじっくりと写すため、あまり AF は意味がない。

そんなことより何より、感心したのが G1 のマクロ撮影のしやすさ!

フォーカスリングを回すと MFアシストというのが有効になり、画面が5倍に拡大表示されるという機能はとても素晴らしい!いとも簡単にピントの山が分かる。はっきりいって EOS 40D の光学ファインダー以上だ。

それと、バリアングルになっている背面液晶モニタが今回初めて役立った。地面にひれ伏すようにしなくてもちゃんと被写体が見えるこのモニタは、まさに小さな野の花撮影に最適だ。

というわけで、これからの春の野の花の撮影がとても楽しみです!

by JunMorosawA | 2009-03-04 19:26 | 山歩き&花 | Comments(0)


<< トンビ      ひな人形 >>