2009年 02月 11日
高松山の里山に春を見た
野の花の時期なら曇りもいい。むしろ強烈過ぎる直射日光がないのは撮影に好都合だったりするから。

しかし冬の曇りは困りものだ。寒いし富士山などの展望は得られないし。

だから寒い日はコタツでぬくもってミカンでも食べながらテレビを見ているのが一番だ。

しかし私にはそれができない。自営業の人間にとっては自宅=仕事場でしょう?家にいたんじゃ休んだ気になれないのだ。

前回の私の休みの日は曇りになることが確実視されていた。さて困った、どうしよう?

私が選んだコースは2つ。1つは丹沢山塊の南の外れに位置する地味な山、高松山に登ること。もう1つはブラッド・ピット主演の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を有楽町まで見にいくこと。

結局前日の夜になっても結論が出ず、当日の朝のコンディション、乗りで決めることにした。

さて、どっちにしよう。




5時25分、目覚ましが鳴る。

とにかく眠い。どうしようなく眠い。このまま寝ていたい。
今日はやめるか。このまま寝ていれば映画コースにできる。

「どうしよう、どうしよう」とベッドの中で自問する。
どっちもつまらない気がした。そのうちなら映画の方がややマシな気がした。

でも「逃げるのがいや」で、5時半過ぎてから起き上がった・・・。

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6時過ぎに北鎌倉駅に到着。御殿場線はスイカが使えないはずなんで起点になる山北駅までの切符を買い、改札を抜ける。

ホームに上がる前にLUMIX DMC-G1で鎌倉方面の空を写す。
ISO 400でも1/8秒。それでも手ブレ補正機能のお陰で手ブレしてないのは立派だ。

それにつけても空が青い。これなら案外いい天気になるのでは?

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7時半に山北駅に到着。山北駅は期待を裏切らないローカルな駅だった。バス乗り場も兼ねた駅前広場には昔風のお店が何件もあり、それがまたローカルっぽくってよかった。

駅前商店街から県道76号の方に向かうと、正面に交番があった。そこにいたやや小太りのお巡りさんが、いきなり「お早うございます」と私に声をかけてきたんでびっくりした。

「あっ。お早うございます」

私もあわてて返事をした。

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県道76号を松田駅の方に戻るように20分ほど歩き、「高松山入口」というバス停から左折すると、急に里山っぽい雰囲気が漂ってくる。

左に流れている川は尺里(ひさり)川という。どうやらこのあたりがガイドのいうところの「尺里の集落」らしい。

曇天だから何ともすっきりとしない写真だが、正面の山の斜面には沢山の梅の花が咲いているのが分かるだろうか。

そう。今回のコースは高松山そのものよりも、この里山の雰囲気を味わうコースなのだ。

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橋を渡ったあとの道がどうもはっきりとしない。とりあえず道なりに進んでいったら、庭で作業をしていたおじさんに、「おめえ、何こんなところ、歩いているんだ?」って顔をされたのが気になる。

この写真の左下にある家の前におばあさんが立っていたんで、

「すいません。高松山はこっちでいいんですか?」

と尋ねてみたら、このまま舗装道路を真っ直ぐに行くと行き止まりになってしまうから、おばあさんの家から右に登っていくこの細い道を上がっていけと教えられた。

「これ登っていけば、農道に出ます」
「ありがとうございます」

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なるほど。しばらくするとこの道に出た。これがお婆さんの言うところの農道なのだろう。

梅の花がまさに満開でよい香りがぷうんと漂ってくる。ただこんな天気なんで写真としてはさえないのが実に残念だ。

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農道はただひたすらの上り道。どんどん高度を稼いでいく。そのうちにご覧のように市街地と、その先にある海が見えてくる。
この写真じゃちょっと分からないかもしれないが、海の彼方には大島がぽっかりと浮かんでいた。

案外いいじゃないか、このコースも!

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駅から2時間ほどで高松山山頂に到着。

だけどご覧のとおり上空は白一色で、とても寒々しい雰囲気だ。
正面にはそれなりの展望が広がってはいた。晴れていれば相模湾や富士山が見えるらしい。しかしこの日はぼおっとしていて、富士山どころか最早相模湾もはっきりとはしていなかった。

山頂に到着したときには汗をかいていたほどなのに、じっとしているうちにどんどん寒くなってくる。晴れていればもう少しぽかぽかとしているものなんだがなあ。
しょうがない。早めに退散しよう。

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30分もしないうちに山道が終わってしまって、あとは、元の尺里の集落まで、ただひたすらに舗装路を歩いていかなければならない。

写真の下側に、日光のいろは坂を思わせる葛折(つづらおり)の道が見えると思う。あそこをずっと下っていくんだ。

何ともとてつもない山奥にいるんだなあ、私は・・・。

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そんな舗装路の道端で、何とスミレを発見!鎌倉でもごく普通に見られるスミレ、タチツボスミレ(立壺菫)だ。

まさか2月の上旬にスミレと出合えるとは思ってもみなかった。やはり今年は春が早いのだろうか・・・。

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高松山から下山を開始して約2時間後、やっと尺里の集落が見えてきた。
こんな曇天(どんてん)の日だったんで、きれいな写真をお届けできなくて申し訳ない。

ただ、高松山の里山に春を感じることができ、個人的にはそれなりに満足した今回の山行(さんこう)だった。

by JunMorosawA | 2009-02-11 22:16 | 山歩き&花 | Comments(0)


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